このサイトの作り方 (8) セキュリティ対策
個人で運営するサイトでも、公開する以上はセキュリティ対策が欠かせません。今回は、このサイトを守るために導入した仕組みについて書きます。 まず入れたのが「fail2ban」というソフトです。ログインを何度も間違えたり、明らかに不審なアクセスを繰り返すIPアドレスを、自動的に一定時間ブロックしてくれます。自分自身の作業用アドレスまで誤ってブロックされないよう、自宅のネットワークだけは対象外にする設定もあわせて行いました。 次に「ModSecurity」というWebアプリケーションファイアウォールを導入しました。SQLインジェクションやXSSといった、Webサイトへのよくある攻撃パターンを検知する仕組みです。まずは検知だけを行うモードで様子を見て、誤検知が少ないことを確認してから、本格的な防御に切り替えていく方針にしています。実際、長文投稿への対応中に、正規のリクエストまで誤検知されてしまう場面もあり、ルールを個別に調整しました。 管理画面についても、自宅のネットワークからしかアクセスできないよう制限をかけるなど、外部に露出させる範囲を最小限にする工夫も加えています。サーバー自体も、外部から直接ポートを開放せず、特殊なトンネル技術を使って必要な通信だけを中継する構成にしました。 セキュリティ対策は「これで完璧」という終わりがない分野です。段階的に対策を積み重ねていくことが、結局は一番の近道だと感じています。 もう一つ意識したのは、対策を入れすぎて正常な利用者まで不便にしてしまわないことです。実際、ファイアウォールの検知ルールが厳しすぎて、正規の投稿フォームが誤って弾かれてしまう場面がありました。安全性と使いやすさは、常に天秤にかけながら調整していく必要があるのだと学びました。 次回は、サイトの状態を見張る監視の仕組みについて書きます。
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